【伝統工芸品のご紹介】~西陣織~

【伝統工芸品のご紹介】~西陣織~

【伝統工芸品のご紹介】~西陣織~

 

≪西陣織の由来 – 金襴地≫

金襴地とは、綾地または繻子地などの地組織に金切箔または金糸などで紋様を織り出した美麗豪華な織物で、この技法は1573~92年頃に中国から伝わり、その後、京都の西陣で盛んに織られてきました。

西陣金襴は神社仏閣を荘厳に飾る戸帳や打敷、僧侶の袈裟、茶道具の名物裂等を主な用途として使われてきました。

昔から変らぬ伝統工芸と思われがちですが、実際には世界各地のデザインを取り込み、再発見しながら成長してきました。

その紋様の多くは天平時代を中心とした「東大寺正倉院宝物」をルーツとして、その後「南蛮伝来の宝物柄」など時代ごとに新しさを取り入れつつ発展し続けています。

 

 

≪製造工程≫

①図案 ※最も重要な工程の一つであり、伝統的な文様に新しいデザインを取り入れながら描いていきます。

②紋意匠図 ※織物の設計図にあたり、包含用紙に図案を拡大し塗り分けをします。

③紋彫 ※紋意匠図を基に縦33cm、横4.5cmほどの短冊型の紋紙にピアノ式紋彫機を使って、経糸の上げ下げを指令する穴をあける作業です。 

 

 

④手機 ※金襴は複雑な織物であるため手機でひたすら織っていきます(この時に箔糸を竹のへらで一本、一本、丁寧に手作業で織りこんでいきます)。

⑤仕上げ加工 ※織り上がったものを蒸気の中を通して、独特の風合いをつけていきます。

 

 

≪アフリカ文様≫

この紋意匠のデザインは考案者が子どもの頃からの憧れであるアフリカという地に意を馳せて考案されました。過酷な大自

然の中で、星を割いてしまうほど巨大になるバオバブの木『星の王子様より』と乾いたサバンナで野生動物が闊歩しながら

息衝くその偉大な様をキラリと光る金襴地に織り込みました。

 

 

≪燕矢紋様≫

京都を含め日本では春から初夏にかけて燕が民家の軒先など人が住む環境に造巣します。

燕のように季節が巡ると大空を飛

んで各国を見聞してみたいと言う憧れが織りこめられています。

 

 

≪菱つなぎ文様≫

水辺の「菱の実」に似ていることで「菱型」と名づけられた「菱」に、古来より親しまれてきた松の葉を入れて松葉菱とし

ました。ヒシは繁殖力が強く子孫繁栄の意味があり、松は常緑樹な事から長寿の意味があります。

 

 

≪散雲丸龍文様≫

龍は古来より、多くの文化の神話でも登場する神秘的な伝説の神獣・霊獣であり、幸運の象徴でもあります。

 

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