【伝統的工芸品のご紹介】~長岡仏壇(新潟県)~

【伝統的工芸品のご紹介】~長岡仏壇(新潟県)~

【名称】

長岡仏壇

 

 

【長岡仏壇の産地】

新潟県長岡市周辺

 

 

【長岡仏壇とは?】

新潟県長岡市周辺で製造されている仏壇・仏具のこと。

1600~1700年頃から受け継がれている伝統的な技法を用いて作られています。

伝統にとらわれることなく、現代の生活様式にも合ったデザインを積極的に取り入れています。

最近は仏間のない住宅が増えてきていますが、普通の家具と一緒に配置してもおかしくない家具調の仏壇です。

1980年に伝統的工芸品の指定を受けました。

 

 

【長岡仏壇の特徴】

長岡仏壇の主な特徴は、下記2つです。

・三ツ屋根型宮殿

・台座と本体が分離可能

 

三ツ屋根型宮殿

長岡仏壇は「三ツ屋根型宮殿」で、寺院の本堂を模しています。

仏壇内部の最上段に「須弥壇(しゅみだん)」があり、ここに本尊などの仏像をまつります。

なお、須弥壇上部の空間が「宮殿」です。

宮殿内には屋根があり、宗派ごとに異なります。

長岡仏壇は三ツ屋根で豪華な見栄えですが、

これは「東本願寺型の二ツ屋根」と「西本願寺型の一ツ屋根」をそれぞれ取り入れているのです。

具体的には、「唐破風(=中央部を凸型に、両端部を凹型の曲線状にした破風)」と

「千鳥破風(=小さな三角形の破風)」で作られた二重屋根の両脇に、唐破風の屋根が添えられて作られています。

 

*台座と本体が分離可能

長岡仏壇は、台座と本体が分離できるように組み立てられています。

よって、完成から数十年経過しても分離して塗装し直すことができ、元の輝きを取り戻せるのです。

購入者本人が安心して長年利用できるのはもちろん、それ以降の世代にも末永く継承していけるでしょう。

 

 

【長岡仏壇の歴史】

1600~1700年頃に、新潟県長岡市周辺の地域で作られ始めたと言われています。

長岡藩内で神社・寺・仏閣などを建立するために、

全国各地から腕が立つ「宮大工」「彫刻師」「仏師」「塗師」などが集まっていました。

寺院などの建立が可能な時期は、気候や季節によって大きく左右されます。

長岡周辺は豪雪地帯であり、冬の期間も長いため、その間は建立作業を行うことができません。

そこで宮大工などの職人たちは、冬の期間中に内職として仏壇制作を行うようになったのではないか…

と伝えられています。

 

19世紀になると、長岡藩は浄土真宗の保護政策を打ち出します。

この政策により、各家庭で先祖の位牌をまつるように習慣が変化してきました。

その結果、大切な位牌を安置するために仏壇の需要が増大し、一気に普及していったのです。

このような歴史的背景をもとにして、長岡仏壇は地場産業としてなくてはならない存在になりました。

 

※宮大工:神社仏閣の建築や補修に携わる大工

※仏師:仏像制作を専門に行う技術者

 

 

【長岡仏壇の製作工程】

①木地作り

 

木地の材料として使用されるのは、「ケヤキ」「ヒノキ」「ヒメコマツ」「ヒバ」「イチイ」「ホオ」など。

木目が細かく揃い、長い歳月が経過しても狂いの出ない木を見極めなければいけません。

そして「木目を活かし、いかにキレイにみせることができるか・製材できるか」が、職人の実力の見せ所です。

 

製材後の板を乾燥させたら、棒型の「尺定(しゃくじょう)」でサイズを計測し、

仏壇制作に必要な大きさで切っていきます。

カットした木材はノミやカンナを用いて加工し、木材の端に凹凸のある切込み(=ほぞ)を入れます。

その後、各部品にある「ほぞ」を組み合わせていくことで、全体の構造が完成です。

宮殿の製作も、木地作りと同時に行います。

そして、長岡仏壇の特徴でもある「三ツ屋根」を、宮殿内に取り付けます。

 

②彫刻

 

下記の技法を使い、模様の遠近などを考えながら厚さ3cm以上の板に彫刻を施していきます。

 

・丸彫り

板の表裏両面から透かして彫ることで、立体感を出していく技法

 

・平彫り

薄い板が厚く見えるように彫刻する技法

 

・重ね彫り

薄い板を彫って重ねていく技法

 

③金具の作成

 

「銅」「銅合金」「真鍮(しんちゅう:銅と亜鉛の合金)」などの板を打ち出し、色を付けて金具を作成します。

 

④塗り

 

①で組み立てた本体を分解し、漆を塗った後に乾燥させます。

この後、「表面を研ぐ→漆を塗る→乾燥させる」という一連の流れを、3~6ヶ月の期間をかけて何度も繰り返します。

 

代表的な「塗り」は下記の通りです。

漆が持つ深みのある光沢に、さまざまな種類の塗りを組み合わせていきます。

この作業を重ねていくことで、美しくも豪華な雰囲気を醸し出すことができます。

 

呂色(ろいろ)塗り

艶を出し、まるで鏡面のように仕上げる。

 

木目出し塗り

木目を鮮やかに引き立たせる。

 

砂粉塗り

砂をまぶして、ざらざらした表面にする。

 

・梨子地塗り

漆を塗った上に、梨子地粉を振りかけて仕上げる。

※梨子地粉とは、金、銀、錫(すず)などの細かい粉末のこと

 

・青貝塗り

漆面に貝殻で加飾していく技法。

材料は、アワビやヤコウガイなどの貝殻を、0.1㎜ほどの薄さに研磨したもの。

 

⑤蒔絵

 

下記のような技法を用いて、人物、花、鳥などを丁寧に描きます。

 

・平蒔絵

漆で絵を描き、その上に金銀などの粉を蒔き付ける。乾燥後、漆を塗って磨く技法。

 

漆盛蒔絵

漆を何度も重ねて塗り、模様を立体的に見せる技法。

 

⑥金箔押し

 

下記技法を使い、純金箔を一枚ずつ丁寧に貼っていきます。

複数の技法を組み合わせて貼っていくことで、高級感や華やかさを演出します。

 

・艶出し押し

金の輝きを出す貼り方

 

・艶消し押し

金の輝きを抑える貼り方

 

金粉蒔

蒔絵を描いた個所に金粉をちりばめる技法

 

 

 

 

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