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株式会社 和伝について

日本各地には、そこに暮らす人々の生活文化の中で生まれ今日まで脈々と受け継がれてきた宝物が沢山あります。
伝統工芸品として世界に名を轟かすものもあれば、地元でしか知られていない地産工芸品もあります。そのいずれもが、長い歴史の中で育まれたその地域の伝統・文化であり、世代を超えて研鑽されてきた技術が作り出す『日本の宝』だと思います。
そんな宝物に触れてみると、私たちの中にある「和」のDNAは自然と反応し、心地よい温もり・安心感に包まれるとともに、日本人であることへの喜びを感じます。
和の心、伝統、文化を『日本の宝』を通して世の中に発信し、次の世代に受継いでいくことが和伝のテーマです。

工芸品情報

工芸品名雄勝玄昌石 : 石工品
歴史 宮城県石巻市雄勝町で産出される、地質科学的には2~3億年前の地層に属する黒色硬質粘板岩のことです。
この地域にはかつて登米海と呼ばれる深い内海があり、そこに堆積した粘土や泥が白亜紀前期の地殻変動により粘板岩化し、玄昌石となりました。そして、玄昌石独特の黒色は、粘土中の炭質物の影響によるものです。
光沢・粒子の均質さに優れた玄昌石は、圧縮・曲げに強く、吸水率が低いので科学的作用や長い年月にも変質しないという特徴を持っています。この大地からの恵みである特性は、硯石としてはもちろん、建材(屋根瓦や壁材)としても適しています。

※雄勝硯は昭和60年に経済産業大臣より伝統的工芸品の指定を受けています。

雄勝玄昌石

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雄勝硯ができるまで

1. 採石
無尽蔵といわれる埋蔵量を有する山から、重機を使って大きな岩の塊を削り取り、トラックに積める大きさにハンマーと杭で割る。

※どこに杭を打てばどう割れるのか、
 これも職人の技です。

2. 大引き
トラックで山から運んできた石を、ダイヤモンドカッターによってある程度の大きさに裁断する。
3. 小引き
大引きによってある程度のサイズになった石を、商品ごとの大きさに裁断する。
4. 砂すり
回転している円盤に砂と水を注入したグラインダーに玄昌石を押しつけ、商品裏面を平らに均す

※この工程は力や角度などの加減が重要で、これを誤れば
 裏面が波打った不安定な商品(=不良品)となってしまいます。

5. 彫り
雄勝硯職人によって600余年受け継がれてきた伝統技術であり、雄勝硯の質を決める重要な工程

※手先の力だけで彫ることは困難なため、ハガネ製の刃に
 取り付けた長い柄を肩にあてて彫っていきます。

6. 仕上げ
形状の微調整や、最後の仕上げ磨きを行う。

※この作業でミスをしてしまうと、彫りの工程からやり直しとなってしまいます。

●硯とその他製品(テーブルウェア、クラフト)では工程が若干
 異なりますが、どの玄昌石製品にも共通しているのは、製造工程に
 おける多くの作業が手仕事であり、長年の経験を要すると
 いうことです。

雄勝硯

ex_View05 600年もの長きにわたる歴史と伝統が育んだ雄勝硯は、独眼竜として広く知られる戦国武将・伊達政宗公をはじめとし、古今東西の文化人に愛されてきた日本随一の硯ブランドです。
※硯とは、墨を水で磨り卸すために使う、石・瓦等で作った文房具のことで、日本では紙・筆・墨と共に文房四宝のひとつとされています。

事業復興支援活動

東北地方太平洋沖地震
宮城県石巻市にある人口4千人ほどの小さな町である雄勝町は、海に面した漁業が最も盛んであることで知られています。
そこは玄昌石の産地でもあり、雄勝玄昌石から生み出される「雄勝硯」は600年の歴史を有する経済産業省指定の伝統工芸品の故郷でもあります。
平成23年3月11日、日本の観測史上最大規模(マグニチュードはMw9.0)の大地震によって発生した津波で約250名が犠牲となり、町の8割の建物が壊滅的な被害を受けました。
それから2年半後、復興が進む一方、いまだ仮設住居での生活を余儀なくされている方々も多く、また、湾に面した雄勝町中心部は居住禁止区域に指定され、事業活動などは許されるものの居住禁止の区域となってしまいました。
このような問題をはじめ、集団移転や道路整備など町全体の復興計画は依然多くの課題を抱えています。
株式会社和伝では復興活動の支援に携わり、生産設備の調達・整備をはじめ事業推進全般を支援し続けております。また、これから先も継続的で発展的な支援こそが真なる復興に不可欠であると捉え、雄勝玄昌石製品の販売推進を進めてまいります。 ex_View02
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東京駅の屋根材

雄勝玄昌石は建材としても利用価値が高く、1914年(大正3年)の東京駅駅舎創建時に屋根材として使用されました。
それからおよそ100年後の2012年10月、まだ記憶に新しい駅舎リニューアル時にも、ドーム型屋根部分に使用されている天然スレートを納めています。
震災の影響で残念ながらすべての屋根を雄勝石で彩るには至りませんでしたが、雄勝復興のシンボルとして、現地事業者が一丸となって取り組んだプロジェクトでした。 ex_View04

所在地

■ 株式会社 和伝: WADEN
郵便番号
279-0025
住所
千葉県浦安市鉄鋼通り2-1-3
ホームページ
http://wa-den.co.jp/
営業時間
11:00 - 18:00
定休日
日曜日